2006.03.01

『ひいらぎはかせとフロストマン』たむらしげる

巨大なフロストマンが街中を凍らせてしまった。
やっつける方法はあるのかな?

ひいらぎはかせとフロストマン

ひいらぎ博士は世界一有名な発明の天才。
「わしさえ いれば、よのなか こわいものなしだ!」
そんなひいらぎ博士が、ある日思わず震え上がったんだ。
「たいへんだ、フロストマンがあらわれたぞ!」
街中の人や物を凍らせて歩き回る巨大なフロストマンを見て、ひいらぎ博士は考えた。どうすれば あいつを やっつけられるかな――?

* * * * *

図書館から借りてくるなり、わが家の兄弟が夢中になった絵本です。世界一の発明家・ひいらぎ博士が主人公のこの絵本は、博士の研究所の様子も、彼が発明する道具やロボットの数々も、どれをとってもわくわくするものばかり。しかもロボットまで出てくるのですから、子どもたちが夢中になるのも納得。フロストマンを倒すために思いついたアイデアだって、とびきり楽しいすごい方法。絵本を読み終えた後、同じ実験をやりたくなっちゃいます。

たむらしげるさんの絵本はこれまでに何冊も読んでいますが、わが家の子どもたちには総じてはずれなし。どれも必ず夢中になって、何度も何度も繰り返し読みたがります。宇宙や科学を身近だけど夢あふれるものに感じさせてくれるその世界観がたまらないのかもしれません。

お話が裏表紙まで続いているのも心憎い演出。全4冊出ているシリーズの4冊目。ほかの3冊も早速子どもたちからリクエストされているところです。

読み聞かせは3歳前後からかな? 2歳の次男も夢中です。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳4カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳3カ月) -> ★★★

▼『ひいらぎはかせとフロストマン』>>amazon | >>bk1
▽たむらしげる(作・絵)/フレーベル館(2001/10)/印刷:図書印刷

▽たむらしげる プロフィール:1949年東京生まれ。桑沢デザイン研究所修了。詩情とユーモアに彩られた独自の世界を絵本、漫画、映像作品、CD-ROMなど、メディアの枠を超えて発表している。公式サイト:たむらしげるスタジオ通信

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2005.06.26

長新太さん、亡くなる

久々の更新がこれほど悲しい内容になろうとは。
絵本作家の長新太さんが昨日、亡くなられたそうです。享年77歳。
絵本作家の長新太さん死去:YOMIURI ONLINE

いつまでも決して失いたくない、宝物のような偉大なる才能の持ち主でした。これまで、長さんの絵本にどれほど笑いと涙と感動をもらったことでしょう。どれほど元気づけられたことでしょう。これからも新しい作品を生み出し続けてくれるものと思い込んでいました、そんなはずはないのに……。

あまりにショックな出来事に、涙が止まりません。大声で叫びたい気持ちです。

長さん、400冊以上もの素晴らしい作品をありがとう。
ご冥福をお祈り申し上げます……。

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2005.03.18

荒井良二さんがリンドグレーン賞を受賞

このところ仕事が忙しく、更新がままならない日々が続いています。次男の認可保育園入園を控え、母業も忙しい時期なので、しばらくはなかなか更新できないかもしれません。

…が、このニュースは取り上げておかなければ。

絵本画家の荒井良二さんが、スウェーデンの児童青少年文学賞であるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を授与されることが16日、在日スウェーデン大使館によって発表されたそうです。
日本人初、絵本画家・荒井良二さんにリンドグレーン賞

日本人初の快挙、おめでとうございます!!

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2004.09.08

行きたい展覧会2004/09

夏の余韻を引きずって(?) 、行きたい展覧会が相変わらず目白押し。忘れないよう、自分メモです。

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2004.08.08

幻のロシア絵本1920-30年代展

庭園美術館ロシア革命を経た1920-30年代のソヴィエトでは、新しい国づくりの理想に燃える画家や詩人たちがこぞって絵本制作に携わり、未来を担う子どもたちへ大きな夢を託していた。粗末な紙に刷られ、ホッチキスで留めただけの薄い小冊子ながら、目にも色鮮やかな挿絵、心躍るリズミカルな物語展開は多くの人々を魅了した。ロシア・アヴァンギャルドの成果を注ぎ込んだこれらのモダンな絵本は、国内のみならず、遠くパリやロンドンでも注目の的となり、20世紀の絵本の行方を決定づけることとなった――。

開催されることを知ってからずっと楽しみにしていた幻のロシア絵本展、先月半ばに行ってきました。その後いろいろ忙しくて記事をアップできなかったので、いまごろ書いてます。

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2004.08.05

故・馬場のぼるさんの絵本原画里帰り展

故・馬場のぼるさんの絵本原画里帰り展−−22日まで、出身地・三戸町で /青森:Yahoo!ニュース - 青森 - 毎日新聞

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2004.08.04

イップとヤネケ

Pooka vol.7で見かけて気になっていたイップとヤネケが、Sankei Webの書評で取り上げられていました。

【書評】「イップとヤネケ」 A・M・G・シュミット作 F・ヴェステンドルプ絵 :Sankei Web

子供の頃、とっておきの時間

 なんてチャーミングなお話がオランダから届いたことだろう。イップは男の子、ヤネケは女の子。ふたりは隣どうしで大の仲良しだ。毎日いっしょに遊んでいる。本書はこのふたりの日常を、それこそ、読者のすぐ隣に見るように描く。

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2004.05.12

馬場のぼる絵本原画展

040512_1212001.jpg銀座 教文館で開催中の馬場のぼる絵本原画展に行ってきました。いやはや楽しかった。

「大人はだませても、子どもはだませませんから……」そうつぶやきながら、29年かけて6冊の『11ぴきのねこシリーズ』を描きつづけた馬場のぼる氏。人間なら誰でも持っている抑えがたい好奇心や、ささやかな欲望、集団ゆえのエゴイズムも、その筆にかかれば、真実をはずさずに、しかもなんともいえない温かな作品となって、多くの人を楽しませてくれました。そんな馬場のぼる氏が逝って3年。ここに、変わることなく生命を保ちつづけている絵本の中から『11ぴきのねこ ふくろのなか』、絵巻えほん『11ぴきのねこマラソン大会』そして、遺作となった『ぶどう畑のアオさん』など、大人も子どもも共に楽しめる原画を展示いたします。
〜馬場のぼる絵本原画展チラシより〜

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2004.05.05

絵本情報を全国に発信「こどもの本WAVE」設立

絵本情報:
全国に発信、編集者らが「こどもの本WAVE」設立 各地で読み聞かせ会:MSN-Mainichi INTERACTIVE 子育てニュース
より

 子どもの本の情報を発信しようと、絵本の作者や画家をはじめ、編集者、研究者、図書館スタッフや書店経営者らが集まり「こどもの本WAVE」をこのほど設立した。今後、読み聞かせ会などを開いていく。

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2004.03.03

おとなのためのディック・ブルーナ入門

いま書店に並んでいる『芸術新潮』(2004年3月号)、ご覧になりましたか? 特集テーマは「おとなのためのディック・ブルーナ入門」。そう、ミッフィー(うさこちゃん)の作者・ブルーナさんの特集です。

もー、「おもしろかった!」の一言に尽きます。しかし尽きてしまっては話が続かないので、その素晴らしさをご紹介。

まずなんといっても、『芸術新潮』でブルーナ特集! これだけで買わずにはいられないわたしです。『芸術新潮』は1400円と、月刊誌としてはえらく高いですが、毎号充実骨太の特集記事を読ませてくれる雑誌です。さらに、アートディレクションがすばらしい! 写真の撮り方・見せ方はお見事、堂々たるタイトルの文字組みと本文・ビジュアルのバランスは絶妙、余白の取り方・使い方は名人芸。アートディレクターの日下潤一さんは、雑誌は『芸術新潮』しか手がけていないものの、数々の書籍のブックデザインを手がけているお方。代表作は、そうですね、大田垣晴子さんの『オトコとオンナの深い穴』『サンサル』とかです。ワタクシ、大ファンでございます。

そんな日下さんがブルーナ特集のアートディレクションをしてくれているわけですから、その見せること、見せること。読者自身がブルーナさんのアトリエにおじゃまして、絵本を作っているところを見せてもらっているかのような、あるいはブルーナさんの作品をじかに手に取っているかのような、はたまたブルーナさんのポスターで埋め尽くされた路上を歩いているかのような気分にさせてくれます。

特集は3章構成。ペーパーバックの装丁やポスターの数々を見せる「グラフィックデザインの冒険」、ていねいに作業工程を追う「わたしの絵本のつくりかた」、ブルーナさんが暮らす「わが心の街、ユトレヒト」。章タイトルを見ただけでワクワクしちゃいます。

特に第二章「わたしの絵本のつくりかた」はすばらしい。ブルーナさんの一風変わった描き方が、よーくわかります。

それにしても、誌面に登場する御年76歳のブルーナさんは、眼鏡の奥の大きな瞳をキラキラ輝かせた、少年の表情そのままの、実にチャーミングなおじいちゃんでした。やはり、すてきな世界を生み出す方は、そのお顔も輝いています。

以上、楽しい記事を読み終えて、興奮覚めやらぬワタクシなのでした。

うさこちゃんとうみ▼わたしがいま一番読みたいブルーナさんの絵本は『うさこちゃんとうみ』。その理由は、『絵本をよんでみる』(五味太郎、小野明 著/平凡社)で取り上げられていたから。これについてはまた改めて。

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