世界で一番おいしいもの。
それはやっぱりソフトクリーム♪
ある晩のこと、しろくまパパとしろくまぼうやがテレビを見ていると、ソフトクリームがうつりました。「おいしそうだなあ」。ソフトクリームが忘れられないしろくまパパは、次の日、街にソフトクリームを買いに出かけることにしたのでした。ところが、街に着いたしろくまパパ、自分が何を買いに来たのか忘れてしまい……。
* * * *
「ソフトクリームが食べたい」。その一心で、子どものように無邪気に行動するしろくまパパの様子に、思わず笑みがこぼれます。一応「ぼうやのために」買いに行くのだけれど、その実「ほんとは わたしがたべたい」と言っているところなんて、食いしん坊のわたしとしては、まるで自分みたいだと吹き出してしまいました。
しろくまパパはなんでこんなに無邪気なキャラクターなんだろう?と思ったら、作者のとおやま しげとしさんが以前飼っていた犬がモデルになっているんですね。「ちょっととぼけた所があって、やはりあまくて、つめたいものがだいすき」な犬だったそうです。なるほど納得。
しろくまパパがあまりに楽しそうなので、読んでいるこちらも楽しい気持ちになってしまいます。ソフトクリームが大好きな長男ルンバも、最後にようやくパパがソフトクリームを買えたシーンでは「うわあ〜、おいしそ〜」と目を輝かせて見ています。大好きな食べ物が登場する絵本って、子どもは好きなもの。当然のように、この絵本もルンバのお気に入りとなりました。
絵は、切り絵に色鉛筆などで着彩する手法を用いています(いや、絵の具などで着彩した紙を切り貼りして、色鉛筆で仕上げているのかな?)。ハサミで切ったカクカクッとした輪郭と、貼った紙が重なったかすかな立体感が、独特のかわいらしい味を出しています。ちょっとくすんだ感じのパステルカラーを中心に、赤やオレンジでアクセントづけされたカラフルな画面は、その色彩だけでも見ていて楽しくなります。
ソフトクリーム好きなお子さんを持つ方は、どうぞ見てみてください。
▼オススメ度
よん(母)------------> ★★☆
ルンバ(長男/3歳)-> ★★★
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▽とおやま しげとし(遠山繁年)(著)/金の星社(2000/06)
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