『べろべろばあ』さとうわきこ
ねずみとねこが繰り広げる、
おかしなおかしな化かし合い。
「べろべろ ばあ!」
「ギャウーおばけだ」
ねずみとねこが、ユーモアたっぷりのあの手この手で相手をおどかそうとします。次は一体どんなおばけが出てくるのかな? ばばばあちゃんシリーズでおなじみ さとうわきこさんの絵本。
構成はいたってシンプル。ねずみとねこが交替でおばけに扮しておどかしあいっこを繰り返します。なんとか相手をぎゃふんと言わせたくて、次々新しい方法を考えては登場する2匹ですが、ねずみのほうがどうやら一枚上手の様子。ねこはねずみのアイデアを真似るばかりだから、ねずみはあんまり怖がらない。それどころか、おばけになって登場したねこに対し、いたずらを仕掛け始めるのです――。
長男も次男も一読して大好きになった絵本です。なにせ、ねずみのアイデアが素晴らしい。新しいおばけが登場するたび、「今度はどうやってるんだろう?」と想像し、種明かしの後、なお楽しい。子どもたちも一緒になって「べろべろばあ!」「きゃーこわいー」と大騒ぎしながら読んでいます。
0〜2歳の赤ちゃんを想定して作られた絵本という感じなので、2歳の次男のハマりようはとりわけすごい。「ネコチャンノオバケ、ヨンデー」と言いながら毎晩持ってきて、一度読み始めると何度も「ヨンデ」を繰り返します。時には自分でぱらぱらページをめくり、「ベロベロバー」「コワクナイヨー」と読んでいることも。わたしが読み始めると、「ウワー、コアイネー」「キャハハ!」と実にいいリアクション。読んであげていてうれしくなっちゃうほどです。
一方5歳の長男も、読み終えた直後から「これ、おもしろいね!」。彼は文字中心の長い絵童話もよく聞くけれど、こういう赤ちゃん絵本も大好きなんですよね、今でも。そんな長男の姿を見て、赤ちゃん絵本の奥深さをしみじみ感じる今日このごろです。
ばばばあちゃんでわが家にはおなじみだったさとうわきこさんですが、モノクロの絵は初めて見ました。この絵本はモノクロの鉛筆にクリーム色で着彩した2色印刷。カラーとはずいぶん印象が違うものですね。表情豊かでユーモラスな登場人物の動きはカラーの時そのままに、ちょっと落ち着いた印象の画面になっています。
読み聞かせは1歳前後からどうぞ。
こずえ1977年刊の再刊です。
▼オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳5カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳4カ月) -> ★★★
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▽さとうわきこ(作・絵)/フレーベル館(2001/04)/印刷:凸版印刷
▽かな/32ページ/18×18cm
▽さとう わきこプロフィール:東京生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。絵本『とりかえっこ』にて第1回絵本にっぽん賞受賞。作品に“ばばばあちゃんのおはなし”シリーズ、『せんたくかあちゃん』など多数。諏訪湖畔と八ヶ岳で「小さな絵本美術館」を主宰。
















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