2006.03.02

『べろべろばあ』さとうわきこ

ねずみとねこが繰り広げる、
おかしなおかしな化かし合い。

べろべろばあ

「べろべろ ばあ!」
「ギャウーおばけだ」
ねずみとねこが、ユーモアたっぷりのあの手この手で相手をおどかそうとします。次は一体どんなおばけが出てくるのかな? ばばばあちゃんシリーズでおなじみ さとうわきこさんの絵本。

構成はいたってシンプル。ねずみとねこが交替でおばけに扮しておどかしあいっこを繰り返します。なんとか相手をぎゃふんと言わせたくて、次々新しい方法を考えては登場する2匹ですが、ねずみのほうがどうやら一枚上手の様子。ねこはねずみのアイデアを真似るばかりだから、ねずみはあんまり怖がらない。それどころか、おばけになって登場したねこに対し、いたずらを仕掛け始めるのです――。

* * * * *

長男も次男も一読して大好きになった絵本です。なにせ、ねずみのアイデアが素晴らしい。新しいおばけが登場するたび、「今度はどうやってるんだろう?」と想像し、種明かしの後、なお楽しい。子どもたちも一緒になって「べろべろばあ!」「きゃーこわいー」と大騒ぎしながら読んでいます。

0〜2歳の赤ちゃんを想定して作られた絵本という感じなので、2歳の次男のハマりようはとりわけすごい。「ネコチャンノオバケ、ヨンデー」と言いながら毎晩持ってきて、一度読み始めると何度も「ヨンデ」を繰り返します。時には自分でぱらぱらページをめくり、「ベロベロバー」「コワクナイヨー」と読んでいることも。わたしが読み始めると、「ウワー、コアイネー」「キャハハ!」と実にいいリアクション。読んであげていてうれしくなっちゃうほどです。

一方5歳の長男も、読み終えた直後から「これ、おもしろいね!」。彼は文字中心の長い絵童話もよく聞くけれど、こういう赤ちゃん絵本も大好きなんですよね、今でも。そんな長男の姿を見て、赤ちゃん絵本の奥深さをしみじみ感じる今日このごろです。

ばばばあちゃんでわが家にはおなじみだったさとうわきこさんですが、モノクロの絵は初めて見ました。この絵本はモノクロの鉛筆にクリーム色で着彩した2色印刷。カラーとはずいぶん印象が違うものですね。表情豊かでユーモラスな登場人物の動きはカラーの時そのままに、ちょっと落ち着いた印象の画面になっています。

読み聞かせは1歳前後からどうぞ。
こずえ1977年刊の再刊です。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳5カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳4カ月) -> ★★★

▼『べろべろばあ』>>amazon | >>bk1
▽さとうわきこ(作・絵)/フレーベル館(2001/04)/印刷:凸版印刷
▽かな/32ページ/18×18cm

▽さとう わきこプロフィール:東京生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。絵本『とりかえっこ』にて第1回絵本にっぽん賞受賞。作品に“ばばばあちゃんのおはなし”シリーズ、『せんたくかあちゃん』など多数。諏訪湖畔と八ヶ岳で「小さな絵本美術館」を主宰。

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2005.10.12

『かぼちゃスープ』ヘレン・クーパー

時には違うこともしてみたい、
そんな気持ちが仲良し3人組に巻き起こした大騒動

かぼちゃスープ
世界一おいしいかぼちゃスープを作るなかよし3人、ねことりすとあひる。いつも役目は決まってる。ねこが切り分け、りすがかきまぜ、あひるが塩で味つける。スープを飲んだら、演奏会。バグパイプを吹くねこと、バンジョーを弾くりすと、歌をうたう小さいあひる。この家じゃ、けんかなんかは起こらない。役目がちゃんと決まっているから。

ところがある朝、あひるが言った。
「ぼくが スープをかきまぜる」
3人組は大げんか。
ついにあひるは家出しちゃった。かぼちゃスープはどうなるの?

かわいくて、美しい。1999年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。
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2005.06.11

『11ぴきのねことぶた』馬場のぼる

気ままなねこたちが心地いい

11ぴきのねことぶた
ドライブをしていた11ぴきのねこは、古い空き家を見つけました。天井にはクモの巣が張り、ほこりだらけの家でしたが、掃除をしてみるとなかなか素敵な部屋。すっかり気に入ったねこたちは、そこに住むことにしました。ところがそこへ、1匹のブタがやってきたのです。
「このへんに、ぼくのおじさんのいえがあるんだが、こちらですかな」
あわててブタを追い出す11ぴきのねこたち。でも――。
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2005.03.07

『ごろごろ にゃーん』長新太

|| 飛行機は、猫を乗せて、飛んでいきます


海の上を、トビウオのような形の飛行機が飛んで行きます。
乗っているのは、たくさんの猫たち。
飛行機はごろごろ、猫たちはにゃーんにゃーん鳴いています。
だから「ごろごろ にゃーん」。

ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーんと、ひこうきは とんでいきます

クジラに追われてもUFOと遭遇しても犬に噛みつかれても、飛行機はただひたすら飛び続けるのです……。
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2004.11.07

『こねこのぴっち』ハンス・フィッシャー

ぼくは、なにものなんだろう――。
ぴっちは、いつも一人で
考えごとをしていたのです。

リゼットおばあさんの家にはお父さんねこのマリとお母さんねこのルリ、そして5匹の子猫たちがいます。そのなかで一番小さくて一番かわいい子猫のぴっちは、ほかの子猫のように遊びません。いつもかごのなかで一人考えごとをしているのです。ぴっちは一人で家から出て行きました。ほかの子猫たちがしているような遊びではなく、なにかもっとほかのことがしたかったのです。
庭でおんどりを見たぴっちは「ぼくも、りっぱなおんどりになりたいものだ」と彼の真似をし始めます。けれども彼がほかのおんどりと喧嘩をし始めたのを見て「こんなことなら、おんどりなんかになるのは、やめだ!」とぴっちは逃げ出しました。次にぴっちが出会ったのは大きくておとなしそうなヤギでした。「ぼくは、やぎになってみたいなあ!」。

自分は一体なにものなのか、自分の居場所はどこなのか――。小さな哲学者ぴっちの愛らしい物語。
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2004.10.30

『かさもって おむかえ』征矢清/長新太

かおるが乗り込んだ車両は、
動物専用だったのです。

夕方になって急に降ってきた雨のなか、お父さんを迎えに行った かおるは、駅でオレンジ色をした奇妙なとらねこに会いました。ねこは、なかなか来ないお父さんを迎えに、乗り換えの駅まで行こうと言うのです。導かれるまま乗り込んだ車両は、なんと動物専用だったのでした。
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2004.09.20

『モペットちゃんのおはなし』ビアトリクス・ポター

モペットちゃんのおはなしおや、ねずみの音がしたなと、子猫のモペットちゃんは思いました。ねずみは、モペットちゃんをからかっています。子猫なんか怖くはありません。そこでモペットちゃんはねずみをつかまえようと知恵をめぐらせ――。

猫好き悶絶必至の2冊め。ピーターラビットシリーズ第6作。
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2004.09.18

『こねこのトムのおはなし』ビアトリクス・ポター

猫好きさん、いらっしゃい。

こねこのトムのおはなしあるところに、3匹の子猫がいました。名前はミトン、トム、モペット。3匹はとてもやんちゃでしたが、ある日、お母さん猫のタビタ・トウィチットさんが家でお茶会を開くことにしたのでさあ大変。タビタ奥さんは子猫たちを洗い、美しいきゅうくつな服を着せると、お茶会の支度をする間子どもたちが邪魔をしないようにと外へ追い出しました。
「さあ、おまえたち、服を汚さないようにね!」
けれども、奥さんが子どもたちを外に出してやったのは、失敗でした。

――猫好きは悶絶必至。ピーター・ラビットシリーズ第4作。
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2004.06.13

『くろねこかあさん』東君平

こんなにもあたたかな白黒の世界

くろねこかあさん表紙おなかの大きな黒ねこが、ある日たくさんこねこを産んだ。
白ねこ3匹、黒ねこ3匹、あわせて6匹のこねこたち。
白ねこたちがお乳を飲めば、黒ねこたちは遊んでばかり。
白ねこたちがお皿をなめれば、黒ねこたちは、あわててすべる。
やさしい黒ねこかあさんのもとで、6匹のこねこは、すくすく育つ。
白地に黒でくっきり刻まれた切り絵が織りなす、なんともあたたかな物語。
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2004.04.13

『11ぴきのねこ』馬場のぼる

こずるくて弱っちい、愛すべきねこたちの愉快な絵本

11ぴきのねこ表紙11ぴきの野良ねこは、いつもおなかがペコペコでした。ある日ねこたちのところに、じいさんねこがやって来て言いました。「あの山のずうっと向こうの広い広い湖に、怪物みたいな大きな魚が住んでるわい」。「そんな大きな魚なら、おなかいっぱい食べられるぞ」11ぴきの猫はさっそく湖に向かい、怪物のようなその魚をつかまえようとしますが――。
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2004.03.13

『タンゲくん』片山健

猫ってヤツは、だから可愛い

タンゲくん表紙
ある日、「わたし」たちが晩ご飯を食べていると、一匹の見たこともない猫がのっそりと入ってきました。片方の目がけがでつぶれているけど、とても立派な風貌。猫はお父さんに「タンゲくん」と名付けられ、うちの猫になりました。
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