2006.02.25

『なつのゆきだるま』G.ジオン/M.B.グレアム

はかない存在だからこそ
ゆきだるまって、特別なんだ。

なつのゆきだるま

冬の最後の雪の日に、ちいさなちいさなゆきだるまを作ったヘンリー。おつきさまがゆきだるまを溶かしてしまうんじゃないかと心配で、夜も眠れない。そこでいいことを思いついたんだ。ヘンリーは、夏になってもゆきだるまをとっておくことに成功した。独立記念日、町の人たちみんなにそのゆきだるまを見せたんだけど……。

* * * * *

今年の1月に大雪が降った時に作ったゆきだるまを、わが家の長男はヘンリーと同じようにしてとっておいています。ちょうど同じ体験をした後だったからでしょうか、読んでいるとぐいぐい話に引き込まれているのが手に取るようにわかりました。途中まですごくうれしそうに聞いていたのですが、夏になってヘンリーがみんなにゆきだるまを見せている間のゆきだるまの変化に「あああーっ……」としょんぼり。でもそんな起伏もすごく面白かったようで、読み終えてすぐに「もう1回よんでほしいなー」とリクエストしていました。

『どろんこハリー』>>amazon でおなじみの名コンビの絵本。モノクロのペン画を基調に淡い黄色や赤、青などでうっすらと色づけをしただけの、もしかすると少々地味に感じるかもしれない色彩ですが、グレアムの描くキュートな登場人物たちが表情豊かに動き回る画面にあっては、そんなことは気になりません。控えめな色彩はむしろ想像力を働かせるにはもってこい。とりわけ月夜のゆきだるまの様子は、そのシンプルな色彩がとてもよい雰囲気を醸し出しています。

読み聞かせは3、4歳ごろからかな?
雪降る冬にも暑い夏にも楽しめる絵本です。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳3カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳2カ月)-> ★★★

▼『なつのゆきだるま』>>amazon | >>bk1
▽ジーン・ジオン(文) マーガレット・ブロイ・グレアム(絵) ふしみみさお(訳)/岩波書店(2003/10/21 原著“THE SUMMER SNOWMAN”は1955)/印刷:半七印刷/製本:牧製本
▽かな/32ページ/

▽ジーン・ジオン(Gene Zion,1913-75)プロフィール:アメリカのニューヨーク生まれ。妻のマーガレット・ブロイ・グレアムとともに十数册の絵本を作った。『どろんこハリー』『うみべのハリー』『はちうえはぼくにまかせて』など、素朴な発想をもとにしたお話で親しまれている。

▽マーガレット・ブロイ・グレアム(Margaret Bloy Greham,1920-)プロフィール:カナダのトロント生まれ。ニューヨークでファッション雑誌のイラストを描き、その後絵本づくりをはじめる。夫との共同作品のほかに、『ベンジーのふねのたび』『あらしのひ』などがあり、いきいきとした楽しい絵で人気がある。

▽ふしみみさを(伏見 操,1970-):埼玉県生まれ。洋書販売会社勤務をへて、絵本の翻訳、紹介にとりくむ。仏語、英語をこなし、ユーモアあふれるセンスが注目されている。訳書に『モモ、しゃしんをとる』『なかよくなんかならないよ』『あそぼうマクス』『はなくそ』などがある。

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2006.02.24

『ペレのあたらしいふく』エルサ・ベスコフ

ものづくりの奥深さと尊さが、
読むたび心に染み入ってくる。

ペレのあたらしいふく

ペレは自分だけの子羊を1匹飼っていた。ある日、自分の服が小さくなったことに気づいたペレははさみを持ち出し、子羊の毛をみんな刈り取った。それをおばあちゃんのところに持って行き……。

* * * * *

自分だけのかわいい子羊から刈り取った毛を、労働の対価としていろいろな大人たちに協力してもらいながら服に仕立てていき、最後にとびきり素敵な新しい服を手に入れるペレのお話。

羊の毛を布にし服に仕立てるまでにどんな過程があるのか、その仕事に携わる人たちがどんな暮らしを営んでいるのか、仕事をして対価を得るというのがどういうことなのか。読めば読むほどいろいろなテーマが岩に染み入る水のように心の中に入ってくる絵本です。

1回読んだ後すぐに「もう1回!!」となるような面白さが突き上げてくるタイプの本じゃないのだけれど、じわじわとその良さが伝わるのか、初めて読んだ後、数日おいて長男から再リクエスト。そうやって長い期間かけてゆっくりじっくり、ものづくりの奥深さを味わってほしいお話。

たくさんの人の手を借りて、最後にようやくできあがった新しい服を身にまとったペレと、そんな彼を見る子羊。2人の誇らしげな表情が印象的です。絵がシックできれいなのもいい。

読み聞かせは4歳頃からどうぞ。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳3カ月)-> ★★☆

▼『ペレのあたらしいふく』>>amazon | >>bk1
▽エルサ・ペスコフ(作) おのでらゆりこ(訳)/福音館書店(1976/2/3)/表紙レイアウト:辻村益朗/印刷:精興社/製本:大村製本
▽かな/15ページ/24×32cm

▽エルサ・ベスコフ(Elsa Bskow)プロフィール:ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターに匹敵すると言われるスウェーデンの絵本作家。その33冊にも及ぶベスコフの絵本は、広く世界中の子どもたちに喜ばれ、今も愛されている。ストックホルム生まれ。少女時代から絵が好きで芸術学校に学び、卒業後母校の小学校の画の先生になった。1897年、牧師のナタナエル・ベスコフと結婚、教師をやめて絵本や児童書の挿絵の仕事を始めた。本書『ペレのあたらしいふく』は絵本作家として最も油ののった1910年代に作られたもの。1952年、子どもの本に対するスウェーデンの最高賞、ニルス・ボルゲンソン賞を受けた。1874〜1953。

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2005.10.12

『かぼちゃスープ』ヘレン・クーパー

時には違うこともしてみたい、
そんな気持ちが仲良し3人組に巻き起こした大騒動

かぼちゃスープ
世界一おいしいかぼちゃスープを作るなかよし3人、ねことりすとあひる。いつも役目は決まってる。ねこが切り分け、りすがかきまぜ、あひるが塩で味つける。スープを飲んだら、演奏会。バグパイプを吹くねこと、バンジョーを弾くりすと、歌をうたう小さいあひる。この家じゃ、けんかなんかは起こらない。役目がちゃんと決まっているから。

ところがある朝、あひるが言った。
「ぼくが スープをかきまぜる」
3人組は大げんか。
ついにあひるは家出しちゃった。かぼちゃスープはどうなるの?

かわいくて、美しい。1999年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。
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2005.10.10

『おふろだいすき』松岡享子/林明子

日常生活に入り込んだ、
素敵な素敵なファンタジー。

おふろだいすき
ぼく、おふろだいすき。
おふろへはいるときは、いつも、あひるのプッカをつれていく。

……ある日まこちゃんが、いつものようにプッカを連れてお風呂に入ると、もくもくとした湯気とともに、次から次へといろんな動物が現れたんだ。そして――?
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2005.09.26

『オリビア』イアン・ファルコナー

|| 奔放でエネルギッシュ、
|| ちょっぴりおしゃまな女の子・オリビアの日常

オリビア
オリビアは歌うことと踊ること、砂の城づくり、絵を描くことが得意な子ぶたの女の子。まわりの人を疲れさせるのも抜群のうまさ。奔放でエネルギッシュなオリビアのやんちゃぶりに、母親は毎日「ほんとにくたびれちゃう」。だけどやっぱりオリビアが大好きなのです――。

「ニューヨークタイムズ」52週連続ベストテン入り。全米書店員が選ぶ「2000年度売ることに最も喜びを感じた本」賞受賞。2001年度コルデコット賞銀賞受賞。
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2005.09.24

『きょうりゅうたち』ペギー・パリッシュ/アーノルド・ローベル

|| この地球上にただ一度、
|| 恐竜たちの世界があったのです。

約45億年前に地球が誕生するところから、この絵本は始まります。地球に生物が生まれ、やがて恐竜が姿を見せるようになるまでに、43億年もの年月を要したこと。恐竜たちが陸地に棲み始めたころの地球の様子。そして実際に、どのような恐竜が存在したのか。見開きごとに片ページを文章、もう片方に絵というスタイルをとりながら恐竜を解説し、やがて彼らが死に絶えるまでを追った絵本。

※書影はこちらでご確認ください。
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2005.07.18

『くまのコールテンくん』ドン・フリーマン/まつおかきょうこ

|| 読み終えると、自然に笑顔になる

くまのコールテンくん
デパートのおもちゃ売り場にいたくまのコールテンくんは、早く誰かが来て自分を家に連れて行ってくれないかなあといつも思っていました。そこに現れたのは一人の女の子。女の子はコールテンくんの目をジッとのぞきこんで「あたし、ずっとまえから こんな くまが ほしかったの。」と言いますが、お母さんはクビを振って言うのです。「今日はだめよ。お金をたくさん使っちゃったから」「それに、つりひものボタンが一つとれてるわ。」。女の子の後ろ姿を悲しそうに見送ったコールテンくんは、夜、真っ暗になったデパートの中、探検に繰り出します。どこかに取れたボタンが落ちていないかな、と――。
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2005.06.08

『三びきのやぎのがらがらどん』マージャ・ブラウン/せた ていじ

|| 荒ぶる魂が求めている

昔、三匹の雄やぎがいました。名前はどれも「がらがらどん」。
三匹はある時、山の草場で太ろうと山へ上っていきました。すると、途中の谷川に渡された橋の下に、気味の悪い大きなトロルが住んでいたのです――。
三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話
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2005.05.09

『かさぶたくん』やぎゅう げんいちろう

|| 読めばあなたも「かさぶた博士」

かさぶたくん
ダメだとわかっていても、目にとまるとついついはがしたくなるのが「かさぶた」。でも、どうして「かさぶた」を取っちゃいけないの? そもそも「かさぶた」って何? 何のためにできるの?

そんな疑問をすっきりと氷解させてくれる、オモシロ科学絵本。
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2005.04.07

『ももいろのきりん』中川李枝子/中川宗弥

|| るるこが作ったのは、世界一大きくてきれいな「ももいろのきりん」。
|| そしてそれは、本物になったのです。

ももいろのきりんるるこは、おかあさんから、とても大きいももいろの紙をもらいました。
「このかみでなら、うんとくびのながい大きなきりんがつくれるわ。あたしがのれるぐらい大きくて、そのうえ、せかい一きれいな、ももいろのきりんが!」
るるこは、のりとはさみとクレヨンを持ってきて、きりんを作り始めました。世界一長い首、とても大きな胴体、太くてがんじょうな足……。最後にるるこがクレヨンで特別大きな目と口を描き終えると、 きりんが動きだしたのです。そうして、るることももいろのきりん「キリカ」は友だちになったのでした。

その晩、雨が降りました。長過ぎて部屋に入らず、窓から外に出していたキリカの首は、濡れたせいですっかり色がはげてしまいました。元通りの世界一きれいなきりんに戻すために、るるこはキリカに乗って、はるか遠くの山の上にあるクレヨンの木を目指すことにするのです。
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2005.03.11

『はせがわくんきらいや』長谷川集平

|| ちょっと変わった友達が、ぼくにはいる。

はせがわくんきらいや
ぼく、長谷川くん、きらいや。
何しても下手やし、すぐにへなへなへたってしまう。
長谷川くんといたら、おもろない。
長谷川くんと一緒におったら、しんどうてかなわんわ。
長谷川くん、だいじょうぶか。長谷川くん。

――砂糖菓子のように甘くも美しくもない。ひたすら武骨だけれど、まぎれもない優しさが、そこにはある。
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2005.03.09

『でこちゃん』つちだ のぶこ

|| てこちゃんが、でこちゃんになっちゃった!!

でこちゃん日曜日、てこちゃんはお母さんに髪の毛を切ってもらいました。チョキチョキチョキ……はい、できあがり! さっぱりした てこちゃんの髪の毛を見て、みんなが大笑い。
「てこちゃんが、でこちゃんになった!」
お母さん、どうやらちょっと前髪を切りすぎてしまったみたいです。
てこちゃんはおでこが恥ずかしくて、幼稚園に行きたくありません。布団をかぶって泣いているてこちゃんに、お姉ちゃんが「おでこが好きになるおまじない」をしてくれました。見て見て、かわいいでしょ!
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2005.03.04

『とん ことり』筒井頼子/林 明子

|| 小さな小さな女の子が出合った、可愛くあたたかなミステリ

山の見える街に引っ越してきたかなえのもとに、「とん ことり」という音とともに毎日届けられる小さな贈り物。一体だれが届けてくれたんだろう。知らない街、知らない家、知らない子たち――知らないものに囲まれながら、かなえはそのことばかり考えていたのです。

――知らない街に引っ越してきた幼い少女の不安な気持ちと、新しい出会いの楽しさを描く、とびきりあたたかな物語。
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2005.01.14

『ともだちからともだちへ』アンソニー・フランス/ティファニー・ビーク

|| だれかが自分を大切に思ってくれているって、
|| なんだかいい気持ちです。

とてもいい天気の朝。けれどもクマネズミは、カーテンも開けずに部屋のなかでぼんやりしていました。今日もまた、“パジャまんま”になりそうでした。“パジャまんま”というのは、顔も洗わず、ひげの手入れもせず、パジャマを着たまんま一日中ぼんやりしていることを言います。

「あーあ、つまんないな。なんにも することがない」
クマネズミがため息をついたちょうどその時、外の郵便受けに黄色い封筒が届きました。差出人の名がないその手紙には、こんなことが書かれていたのです。
「きみは すてきな ともだちです。……」
クマネズミは、手紙を書いた人を探しに行くことにしました。すっかりきれいに身支度をして手紙を持ち、スキップをしながら。
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2004.12.28

『ゆき』ユリ・シュルヴィッツ

|| 読み終えると、雪が恋しくなる。

ゆき灰色の空から、ひとひらの雪が舞い降りてきました。
「ゆきが ふってるよ」
犬を連れた男の子が言いました。
「ゆきは ふらないでしょう」ラジオが言いました。
けれども雪は、ラジオを聞きません。
雪はただ、灰色の空から舞い降りるだけ……。
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2004.12.27

『フランシスのいえで』ラッセル・ホーバン/リリアン・ホーバン

|| 下の子を迎えるお兄ちゃんお姉ちゃん。
|| お父さんとお母さんは、あなたのことをとても愛していますよ。

あなぐまのフランシスに妹が生まれました。お母さんは赤ちゃんのお世話にかかりっきり。フランシスは両親の気を引きたくて歌を歌ったり、小石を空き缶に入れてガンガン振って歩いたり、眠るとなればお父さんとお母さんにあらゆるおもちゃを持って来てくれるよう頼みます。けれどもある朝、学校に着ていこうと思っていたお気に入りの服を、赤ちゃんのお世話に忙しいお母さんがまだ洗っていないと知り、フランシスは家出することに決めました。行き先は食堂のテーブルの下。

「じゃ,あたし,これから いえでします。さようなら。いってまいります。」

※表紙画像は好学社のサイトでご確認ください。
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2004.12.22

『ふしぎなバイオリン』クェンティン・ブレイク

|| パトリックがおんぼろバイオリンを弾くと、
|| 素敵なことが起きるんだ。

ある日パトリックはオニオンズさんのがらくた屋で、なけなしのお金をはたいてバイオリンを買った。そのバイオリンを弾くと、なんともへんてこりんなことが起こったんだ。池から魚が飛び出し、空を飛び回りだした。おまけに魚たちはみんな違う色をしてて、音楽に合わせて歌まで歌うのさ。木にはりんごの代わりに梨やバナナやお菓子やアイスクリームやバタートーストが実り始め、鳩は見たこともない美しい鳥になった。――みんなを幸せにする、不思議な不思議なバイオリンのお話。
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2004.12.20

『きんのたまごのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン/レナード・ワイスガード

|| わたしは、ここに います

きんのたまごのほんむかし、あるところに、ひとりぼっちの小さいオスのうさぎがいました。ある日、うさぎは卵を見つけました。中になにかいるようです。もしかしたら小さい男の子? それともほかのうさぎ? もしかしたらゾウ? それともネズミ?
うさぎは卵を振ってみました。卵の上に乗ったり、木の実をぶつけたりしてみました。けれども卵は割れません。やがてうさぎが眠くなってしまうと――、卵が音を立てて割れ始めたのです。
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2004.12.17

『セレスティーヌのクリスマス』ガブリエル・バンサン/もり ひさし

|| 確かな線描が深い愛情を描き尽くす
|| 「くまのアーネストおじさん」シリーズのクリスマス絵本

セレスティーヌのクリスマスねずみの女の子セレスティーヌは、くまのアーネストおじさんと2人暮らし。ある冬、セレスティーヌはクリスマスにお友達を呼んでホームパーティーを開きたいと言い出します。
「そんなお金ないよ」「お金なんていらないわ」
渋るアーネストにセレスティーヌはツリーもプレゼントも料理もすべて手作りすることを提案し、2人は早速準備に取りかかりました。進めているうちに、だんだん楽しくなってきて――。クリスマスの日。友達が大勢やってきたのです。
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2004.12.16

『サン・サン・サンタひみつきち』かこ さとし

|| 科学絵本の名手が作ったクリスマス絵本!

地球の一番北の果て、北極。一年中消えることのないその氷の下に、誰も知らない大きな工場がありました。その工場へは、世界中のいろいろな所で出たゴミがロケットで送られていました。集まってきた大量のゴミやガラクタが、秘密工場の大きな機械に吸い込まれると……、やがて出てきたのは、たくさんの種類のかわいらしいおもちゃだったのです。
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2004.12.14

『ぞうのエルマー』デビッド・マッキー

みんなと同じということが、
そんなに大事なことなのかな……?

ぞうのエルマー〈1〉ぞうのエルマーあるところに、たくさんのぞうが住んでいました。若いぞうや年取ったぞう、痩せたのや、太ったのや、のっぽのぞう。いろんなぞうがいたけれど、みんな幸せで、おんなじ「ぞう色」をしたぞうでした。でも、エルマーだけは違っていました。エルマーは、パッチワークのぞうなのです。黄色にオレンジ、赤にピンク、青くて緑で紫色で、黒くて白い、ぞう色じゃないぞうがエルマー。

ある夜のこと、エルマーは考えました。
「どうして ぼくだけ みんなと ちがってるんだろう」
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2004.12.13

『クリスマス・イブ』マーガレット・W・ブラウン/ベニ・モントレソール

聖なる夜の静けさと子どもたちの躍るような気持ち、
対照的な2つが淡々と描かれる美しいクリスマス絵本。

クリスマス・イブ雪がしんしんと降り積もる静かなクリスマス・イブ。1年で一番楽しい日を明日に控え、子どもたちは2階の寝室で眠れずにいます。そこで子どもたちは、クリスマスツリーが飾られている1階の居間まで、真夜中の冒険に繰り出しました。暗闇のなかできらめくツリーに見とれていたその時、突然外から歌声が聞こえてきて――。
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2004.12.12

『クリスマスがせめてくる』小野かおる

「ようし、クリスマスをやっつけてやる」
子ぐまたちは、もみの木がクリスマスにさらわれたと思ったのです。

くまの子どもの ぷうた と ぷうま は、クリスマスを知りません。だってくまたちは寒い冬の間、あたたかな家の中で春が訪れるまでぐっすり眠るのですから。
けれどもある日、ぷうた と ぷうま は外のがやがやいう声で目を覚ましました。大勢の人が忙しそうに歩き回ったり、地面を掘ったりするような音が聞こえます。
「クリスマスがやってくる
 サンタクロースがもうすぐくる」
ぷうた と ぷうま は、顔を見合わせました。
クリスマスってなんだろう。サンタクロースってなんだろう――?
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2004.11.24

『ちいさなもみのき』マーガレット・W・ブラウン/バーバラ・クーニー

男の子と小さなもみの木が心を通わせる。
美しく静かなクリスマス絵本

ちいさなもみのき
森のはずれの、大きな緑の木々から少し離れたところに、小さなもみの木が一本立っていました。ある日、男の人が森のほうからシャベルをかついでやってきました。足が悪くて外に出ることのできない息子のために、クリスマスツリーを探しに来たのです。男の人に連れて行かれた小さなもみの木は男の子の部屋で美しいクリスマスツリーになり、皆と一緒にクリスマスのお祝いをしました。それはすばらしい経験でした。

冬が終わり春が来ると、 小さなもみの木は再び森に帰りました。けれども、雪が降り、野原が一面白く覆われる冬は、小さなもみの木が一年に一度だけ輝くことのできる季節となりました。2年目にもすばらしいクリスマスを過ごし、3年目の冬。小さなもみの木は、男の人が連れにきてくれる日を楽しみに待ちました。けれども男の人は、来なかったのです……。
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2004.11.19

『ピーターのいす』E・ジャック・キーツ

赤ちゃんは、ある日突然やって来た。
――妹の誕生を受け入れ一つ成長する少年の物語

ピーターのいす
ピーターに妹が生まれた。
赤ちゃんが来てからというもの、家のなかはどんどん変えられていく。ピーターが赤ちゃんの時に使っていたゆりかごが、食堂イスが、ベビーベッドが……次々とピンク色に塗り替えられてしまう。みんなぼくのものだったのに! ピーターはまだ塗り替えられていないイスを見つけると、そのイスを持って家出する。買い物かごにクッキーや犬の餌を詰め込み、おもちゃのワニと自分の赤ちゃんの時の写真を持って、愛犬ウィリーと一緒に――。
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2004.10.27

『へんなどうつぶ』ワンダ・ガーグ

75年前に出版された超ロングセラー!
子どもを惹きつけてやまない黒白の不思議な絵本

山奥に住んでいる優しいボボじいさんは、鳥や動物たちが食べ物をもらいに来るのを毎日楽しみに待っていました。ところがある晴れた日、これっまで一度も見たことのない変な動物がやってきたのです。その動物は、頭の先からくるりと巻いたしっぽの先まできれいな青いとげとげがついていました。
「あんたは,なんちゅう どうぶつだい?」
ボボじいさんが聞くと、変な動物は答えました。
「ぼか どうぶつじゃない」「ぼか どうつぶ!」
そのどうつぶは、人形が好物だと言うのです。変などうつぶがあちこちで可愛いちいちゃい子どもたちの人形を食べ歩いているさまを思うと、ボボじいさんのほっぺたを涙が流れ落ちました。ボボじいさんは、なんとかどうつぶに人形を食べることを忘れさせる方法はないものかと考えました。そして――。

1929年にアメリカで出版された黒白の絵本。
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2004.10.16

『おつきさん どうしたの』E.M.プレストン/B.クーニー

いいこは いいこ、わるいこは わるいこ
母さんの言うこと聞かないと、こわい目に遭うんです

子どもたちを寝かせたガチョウの母さん、「いい子にしててね、ベッドから出ないで」と言い残してお隣のめんどりさんの所に行きました。いいこはいいこ、わるいこはわるいこ。ちびさんが1羽ベッドから飛び出して、床を通ってドアの外、、丘を下りて池のほうへ。水遊びをしながらお空の月を眺めていたら、きつねの形をした雲がお月さんに忍び寄ってた。
「きつねがお月さんを飲んじゃった、お百姓さんに知らせなくちゃ」
お百姓さんを起こして空を見上げてみれば、お月さんは素知らぬ顔で浮かんでた。ちびさんはとぼとぼ池に戻ります。すると今度は本物のきつねがちびさんに忍び寄り――。

子どもの目を通して見た月夜がよく描かれている絵本。
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2004.10.15

『2ひきのわるいねずみのおはなし』ビアトリクス・ポター

いたずらねずみが人形の家で尽くした
悪事の限り?!

2ひきのわるいねずみのおはなし昔あるところに大変きれいな人形の家がありました。ある日、家の主人のルシンダとジェインという2人の人形が出かけた隙に、トム・サムとハンカ・マンカというねずみの夫婦が入り込みました。2匹は家の2階に上がり、食堂をのぞきこむと、きいきい声を上げて喜びました! とてもおいしそうなごちそうがテーブルの上に並んでいたのです! 早速それを食べようとした2匹でしたが、ハムはとてもかたくて切れないし、魚は皿にくっついて取れません。だってそれは、人形用のおままごとの道具だったのですから。怒った2匹は家をめちゃくちゃに荒らしはじめ……。

ねずみの様子も実にかわいく描かれている、ピーターラビットシリーズ第7作。
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2004.10.13

『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』M.ゲアリック/L.ワイスガード

雨の日に生き物たちがどこで過ごしているのか、
考えたことがありますか?

あめ、あめ、あめ、あめ。雨が降ったら、わたしたちは傘を差します。でも、みつばちやうさぎやあひるはどうするのでしょう。羽が濡れたら飛ぶことができない、やさしい羽をしたちょうちょうは、どこへいくのでしょう?

――いろいろな動物の雨の日の生態を詩情豊かに表現し、自然観察への興味を子どもたちから素直に引き出す絵本。

#画像はこちら(版元/金の星社)でご覧ください。
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2004.10.11

『かぶとむしは どこ?』松岡達英

かぶとむしの一生――誕生から成人、恋愛、結婚、
次なる命が芽吹くまでを描いたスペクタクル絵本

春がやってきた。林へ虫探しに出かけよう。さあ、どんな虫がいるかな。かぶとむしは見つかるかな。力強く、されどはかない かぶとむしの一生を描く。まるで一編の映画を見るような、ドラマティックな科学絵本。
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2004.09.25

『ぞうのさんすう』ヘルメ・ハイネ

ぞうは、しあわせでした。

ぞうのさんすうぞうは やっと わかりました。
50年のあいだに ぞうは いのちのはんぶんを つかいました。
はじめの50年は うんちは まいとし ひとつずつ ふえていきました。
これからの50年は うんちは まいとし ひとつずつ へっていきます。
もし そうなら、さいごは はじめと おなじになります。

* * * *

ぞうは しあわせでした。
100年 いきてみて、やっと ゼロというものが わかりました。
もう かんがえることは なにも ありませんでした。
* * * *

生きるということ。年齢を重ねるということ。死ということ。
しみじみと深くそれらを考えさせる内容でありながら、子どもも笑って楽しめる懐の深い秀作。
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2004.09.18

『こねこのトムのおはなし』ビアトリクス・ポター

猫好きさん、いらっしゃい。

こねこのトムのおはなしあるところに、3匹の子猫がいました。名前はミトン、トム、モペット。3匹はとてもやんちゃでしたが、ある日、お母さん猫のタビタ・トウィチットさんが家でお茶会を開くことにしたのでさあ大変。タビタ奥さんは子猫たちを洗い、美しいきゅうくつな服を着せると、お茶会の支度をする間子どもたちが邪魔をしないようにと外へ追い出しました。
「さあ、おまえたち、服を汚さないようにね!」
けれども、奥さんが子どもたちを外に出してやったのは、失敗でした。

――猫好きは悶絶必至。ピーター・ラビットシリーズ第4作。
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2004.09.17

『あまつぶぽとりすぷらっしゅ』アルビン・トゥレッセルト/レナード・ワイスガード

雨粒が小川になり、湖になり、大河になり、
そして海に流れ込む自然の進行が
リズミカルな文章と愛らしい絵で語られる

あまつぶぽとりすぷらっしゅぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
あめは ふる ふる あさ ひる ばん

一粒の雨が山あいの細い川を下っていく。川は次第に幅を増し、やがて雨粒は広大な海に繰り出していく――。雨粒がたどる壮大な旅を「ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ」というリズミカルな言葉を繰り返し用いながら淡々と描く美しい自然科学絵本。
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2004.09.14

『フロプシーのこどもたち』ビアトリクス・ポター

動物たちの生には、死が常に隣り合わせにある。

フロプシーのこどもたちレタスを食べ過ぎると、「催眠薬」のように効くということです。6匹の子うさぎたちがある日お父さんと一緒に人間のマレクガーさんのごみ捨て場に行くと、とうがたって花の咲いてしまったレタスがたくさん捨ててありました。子うさぎたちは大喜び。おなかがはちきれそうになるまでそのレタスを詰め込んでいるうち、1匹また1匹とその場で眠りこんでしまいました。やがてそこにマクレガーさんがやってきて、子うさぎに気がつくと、6匹全部を袋の中に詰め込んでしまい――。
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2004.09.13

『ベンジャミン バニーのおはなし』ビアトリクス・ポター

父親とは、かくあるべし。
とびきりかっこいいピーターのおじさん登場、
その名もベンジャミン・バニー氏(息子と同じ)!

ベンジャミンバニーのおはなしピーターラビットは いとこのベンジャミン・バニーと一緒に、マクレガーさんの畑に置いてきた上着と靴を取り返しに行きます。折しもマクレガーさん夫妻は、よそいきの服を着て出かけたところ。2匹は畑の野菜をゆうゆうとつまみ、ピーターのお母さんへのおみやげに玉ねぎを包みます。マクレガーさんたちは夕方まで帰ってこないから安心だと思っていた2匹はしかし、猫に閉じ込められてしまい――。
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2004.09.12

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター

かわいいだけじゃない!

ピーターラビットのおはなしあるところに、4匹の小さなうさぎがいました。名前はフロプシーにモプシーにカトンテールにピーター。お母さんが買い物に出かけたある日のこと、いたずらっ子のピーターは一人、「行ってはいけない」と言われていたお百姓のマクレガーさんの畑に忍び込みます。あちこちの野菜をかじって歩いているうちに、マクレガーさんに見つかってしまうピーター。マクレガーさんにつかまったら食べられてしまいます。どうなるピーター?!
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2004.09.10

『フランシスとたんじょうび』ラッセル・ホーバン/リリアン・ホーバン

フランシスのへんてこ即興歌と
想像の暴走っぷりが今回も楽しい!

明日はフランシスの妹グローリアの2歳の誕生日です。グローリアやお母さんがパーティーの準備に励むのを見て、フランシスはおもしろくありません。だれにも見えない想像上の友だち・アリスと暗号を織りまぜた会話をしながら、グローリアになにかと意地悪を言ってしまいます。けれどもフランシスは、お母さんがプレゼントを用意しているのを見て、グローリアになにか贈りたくなりました。そこでお父さんと一緒にチョムポチョコレートとふうせんガムを買いに行くのですが、あまりにおいしそうなので自分でそれを食べたくなってしまい――。

※表紙画像は