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2005.06.11

『11ぴきのねことぶた』馬場のぼる

気ままなねこたちが心地いい

11ぴきのねことぶた
ドライブをしていた11ぴきのねこは、古い空き家を見つけました。天井にはクモの巣が張り、ほこりだらけの家でしたが、掃除をしてみるとなかなか素敵な部屋。すっかり気に入ったねこたちは、そこに住むことにしました。ところがそこへ、1匹のブタがやってきたのです。
「このへんに、ぼくのおじさんのいえがあるんだが、こちらですかな」
あわててブタを追い出す11ぴきのねこたち。でも――。
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長男が大好きな「11ぴきのねこ」シリーズの一作。3歳前くらいから現在まで、ずっとお気に入りの一冊。そしてわたしもこのシリーズは大好きなのです。なぜなら、読んでいるとなんとも心がラク〜になるんですね。このシリーズの11ぴきのねこたちは世間体など気にしません。誰に何と思われようがお構いなし、自分たちの気持ちに素直に、本能の赴くままに生きています。その気ままさが心地いいんです。

さて、本作のねこたち。たまたま見つけた空き家が気に入り、勝手に自分たちの物にします。そこへやって来たのは、家主の親戚だというブタ。ねこたちは本当はその家がブタのおじさんの家だということに気がついているんです。けれどもせっかく手に入れた家を取られまいと、ブタを家に入れません。追い出されたブタは仕方なく、その近くに家を建て始めますが、雨に降られ……。

追い出しはしたものの、たたずんでいるブタの姿を見てかわいそうになったねこたちは、ブタを家に招き入れます。ブタに「ねこさんたち親切だなあ」とほめられて、ますますいい気になったねこたちは、家を建てるのを手伝うことに。そうして手伝っているうちに今度は新しい家が気に入り、そこを自分たちの家にしてしまうのです。まさに気持ちの赴くまま。人間、なかなかこうはふるまえません。

しかし作者はねこたちにわがまま放題させっぱなしなわけでもないんです。たとえブタが怒っていなくても、人のものを奪ったねこたちにお仕置きすることを忘れません。そんなところがきっと、このシリーズが長年愛されている理由なのでしょう。

さらにもう一つ、わたしがこの本を好きな理由。読み聞かせ冥利につきるのです。聞き手の期待感が最も高まったところで起きるどんでん返しに、長男は目を丸くして「あれ?」、一瞬の沈黙の後、にまーっと笑う。この反応が、読み手としてはたまりません。

聞き手にまわってよし、読み手にまわってよし、もちろん一人で読んでも面白い。11ぴきのねこシリーズのなかでもおすすめの1冊。読み聞かせは3歳ごろからどうぞ。

そうそう、この絵本を見るときは壁の絵にご注目。思わずニヤリと笑ってしまいますよ。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/3歳頃から。現在4歳8カ月)-> ★★★

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▽ 馬場のぼる(作)/こぐま社(1976/12/15)/製版:山田サビン/写植:安曇工房/印刷:磯崎印刷/製本:榎本製本

▼関連情報
▽このサイトの『11ぴきのねこ』紹介記事。

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Comments

はじめまして、Takankoです。
最近知った「11ぴきのねこ」シリーズ!
とてもおもしろいですね♪
「11ぴきのねことぶた」も読みたいですo(^-^)o

Posted by: Takanko | 2005.09.23 at 13:40

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