ブランコと同じように絵本を楽しむ
『おはなし上手―どんな子でも夢中になれる読み聞かせの本』(こが みほ著/幻冬舎/2003/07)を読みました。フリーナレーターの こが みほさんが、3人の男の子の育児を通して編み出した「ちゃんと読み聞かせない」、でも「子どもが絵本に集中し、喜んで聞いてくれて」、「絵本を読む大人も楽しめる」読み聞かせ法について書いた本です。
こがさんはナレーターという職業ゆえに、人一倍「きちんと絵本を読もう」と思い、「こんなにきちんと読んでいるのに、どうして子どもたちは聞いてくれないの?」と悩みます。そうして、「絵本を本と思うからいけないのだ」ということに気づくのです。大人はどうしても、「本=勉強」とか、「読み聞かせ=国語力を身につけさせよう」とか考えがち。でも、子どもにとって絵本とは、そんなものではありません。
そうして こがさんは気づきます。
幼いうちなら、読む力、聞く力といったことはいったんおいて、絵本はブランコ、すべり台と同じと思って、遊びのように楽しむ。
少し大きくなったら、本から知識が得られることの心地よさを教える。
このふたつに気づいたことで、読み聞かせに対する私の考えは大きく変わりました。
以前、「読むこと」は目的じゃないという記事を書きましたが、この本を読んだことで「絵本を読むことにこだわらないほうが子どもは楽しいんだな」という思いがいっそう強まりました。小さな子どもにとって、絵本はおもちゃの一つなんですよね。
読み聞かせや遊びの記憶は、お母さんが自分に関心を持ってくれた、かまってくれたという「優しさの思い出」に変わります。普段一緒に過ごす時間が短いからこそ、絵本を通して親子で楽しい時間を過ごした、そんな記憶が少しでも息子たちに残ってくれるといいなあと思うのです。






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