2006.03.26

『動物げきじょう<21幕>』アリスとマーティン・プロベンセン

さまざまな動物たちが、
ウィットたっぷりにふるまうお話

動物げきじょう〈21幕〉

お母さんに頼まれた男の子が次々といろんな動物に変身する「おつかい」。夏の暑い日、ライオンが散髪にやってくる「とこや」。大切なシカの子が王様に狩られないように隠す「冬のはなし」。オオカミがだれかのおばあさんに化けたときに見破るポイントを図説した「オオカミのみわけかた」…。

草原の動物、森の動物、家のまわりの動物、鳥や魚など、さまざまな動物たちのお話が長いものも短いものも含めて全部で21幕。なんともお得感のある、ボリュームたっぷりの絵本です。ロシアアヴァンギャルドを彷彿とさせる絵は愛らしく、ところどころに散りばめられたユーモアにくすりと笑いながら読みました。

初めて読んだ時、『動物げきじょう』というタイトルを読み上げた途端に長男は「えっ、どうぶつげきじょう?! おもしろそう!!」と目を輝かせていました。なにせボリュームたっぷりなので、全部読むのはなかなか骨が折れますが、ウィットに飛んだお話の数々、長男にはとても面白かったようです。すぐさまお気に入りの絵本になりました。これだけの内容で2000円なら安いかも。

読み聞かせは5歳前後からどうぞ。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳5カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳4カ月) -> ★★☆

▼『動物げきじょう―21幕』>>amazon | >>bk1
▽アリスとマーティン・プロベンセン(作・絵) 乾侑美子(訳)/童話館出版(1997/11/10)/印刷・製本:大村印刷
▽漢字かな/52ページ/32.3×24.7cm

▽アリスとマーティン・プロベンセン(Alice & Martin Provensen)プロフィール:妻のアリスは1918年アメリカのシカゴで生まれる。夫のマーティンは1916年シカゴ生まれ。1人ともシカゴのアート・インスティテュート、カリフォルニア大学を卒業する。アリスはさらに、ニューヨークのアート・ステューデント・リーグで学び、1942年にカリフォルニアに移り、ウォルター・ランツ・スタジオでアニメーションの仕事につく。マーティンは、1938年ウォルト・ディズニー・スタジオで働き始める。2人はアメリカ海軍の映画制作中に出会い、1944年にワシントンで結婚。1940年代後半ニューヨークに移り、いっしょに子どもの本の挿絵の仕事をするようになった。本作品は、文も絵も2人でかいた最初の子どもの本で、1952年に出版された。1984年には『パパの大旅行』(福音館書店)でコールデコット賞を受賞。最後のページまで2人とも納得するまで描き加えたり削ったりして制作するのが夫妻のやり方で、その作品は40点にも及ぶ。1987年、マーティンは心臓発作で永眠。

▽乾侑美子(いぬい・ゆみこ)プロフィール:1941年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。JBBY会員。英・独・デンマーク語の、主に児童文学の翻訳にたずさわっている。

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2006.02.25

『なつのゆきだるま』G.ジオン/M.B.グレアム

はかない存在だからこそ
ゆきだるまって、特別なんだ。

なつのゆきだるま

冬の最後の雪の日に、ちいさなちいさなゆきだるまを作ったヘンリー。おつきさまがゆきだるまを溶かしてしまうんじゃないかと心配で、夜も眠れない。そこでいいことを思いついたんだ。ヘンリーは、夏になってもゆきだるまをとっておくことに成功した。独立記念日、町の人たちみんなにそのゆきだるまを見せたんだけど……。

* * * * *

今年の1月に大雪が降った時に作ったゆきだるまを、わが家の長男はヘンリーと同じようにしてとっておいています。ちょうど同じ体験をした後だったからでしょうか、読んでいるとぐいぐい話に引き込まれているのが手に取るようにわかりました。途中まですごくうれしそうに聞いていたのですが、夏になってヘンリーがみんなにゆきだるまを見せている間のゆきだるまの変化に「あああーっ……」としょんぼり。でもそんな起伏もすごく面白かったようで、読み終えてすぐに「もう1回よんでほしいなー」とリクエストしていました。

『どろんこハリー』>>amazon でおなじみの名コンビの絵本。モノクロのペン画を基調に淡い黄色や赤、青などでうっすらと色づけをしただけの、もしかすると少々地味に感じるかもしれない色彩ですが、グレアムの描くキュートな登場人物たちが表情豊かに動き回る画面にあっては、そんなことは気になりません。控えめな色彩はむしろ想像力を働かせるにはもってこい。とりわけ月夜のゆきだるまの様子は、そのシンプルな色彩がとてもよい雰囲気を醸し出しています。

読み聞かせは3、4歳ごろからかな?
雪降る冬にも暑い夏にも楽しめる絵本です。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳3カ月)-> ★★★
パルタ(次男/2歳2カ月)-> ★★★

▼『なつのゆきだるま』>>amazon | >>bk1
▽ジーン・ジオン(文) マーガレット・ブロイ・グレアム(絵) ふしみみさお(訳)/岩波書店(2003/10/21 原著“THE SUMMER SNOWMAN”は1955)/印刷:半七印刷/製本:牧製本
▽かな/32ページ/

▽ジーン・ジオン(Gene Zion,1913-75)プロフィール:アメリカのニューヨーク生まれ。妻のマーガレット・ブロイ・グレアムとともに十数册の絵本を作った。『どろんこハリー』『うみべのハリー』『はちうえはぼくにまかせて』など、素朴な発想をもとにしたお話で親しまれている。

▽マーガレット・ブロイ・グレアム(Margaret Bloy Greham,1920-)プロフィール:カナダのトロント生まれ。ニューヨークでファッション雑誌のイラストを描き、その後絵本づくりをはじめる。夫との共同作品のほかに、『ベンジーのふねのたび』『あらしのひ』などがあり、いきいきとした楽しい絵で人気がある。

▽ふしみみさを(伏見 操,1970-):埼玉県生まれ。洋書販売会社勤務をへて、絵本の翻訳、紹介にとりくむ。仏語、英語をこなし、ユーモアあふれるセンスが注目されている。訳書に『モモ、しゃしんをとる』『なかよくなんかならないよ』『あそぼうマクス』『はなくそ』などがある。

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2006.02.24

『ペレのあたらしいふく』エルサ・ベスコフ

ものづくりの奥深さと尊さが、
読むたび心に染み入ってくる。

ペレのあたらしいふく

ペレは自分だけの子羊を1匹飼っていた。ある日、自分の服が小さくなったことに気づいたペレははさみを持ち出し、子羊の毛をみんな刈り取った。それをおばあちゃんのところに持って行き……。

* * * * *

自分だけのかわいい子羊から刈り取った毛を、労働の対価としていろいろな大人たちに協力してもらいながら服に仕立てていき、最後にとびきり素敵な新しい服を手に入れるペレのお話。

羊の毛を布にし服に仕立てるまでにどんな過程があるのか、その仕事に携わる人たちがどんな暮らしを営んでいるのか、仕事をして対価を得るというのがどういうことなのか。読めば読むほどいろいろなテーマが岩に染み入る水のように心の中に入ってくる絵本です。

1回読んだ後すぐに「もう1回!!」となるような面白さが突き上げてくるタイプの本じゃないのだけれど、じわじわとその良さが伝わるのか、初めて読んだ後、数日おいて長男から再リクエスト。そうやって長い期間かけてゆっくりじっくり、ものづくりの奥深さを味わってほしいお話。

たくさんの人の手を借りて、最後にようやくできあがった新しい服を身にまとったペレと、そんな彼を見る子羊。2人の誇らしげな表情が印象的です。絵がシックできれいなのもいい。

読み聞かせは4歳頃からどうぞ。

オススメ度
よん(母)------------------> ★★★
ルンバ(長男/5歳3カ月)-> ★★☆

▼『ペレのあたらしいふく』>>amazon | >>bk1
▽エルサ・ペスコフ(作) おのでらゆりこ(訳)/福音館書店(1976/2/3)/表紙レイアウト:辻村益朗/印刷:精興社/製本:大村製本
▽かな/15ページ/24×32cm

▽エルサ・ベスコフ(Elsa Bskow)プロフィール:ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターに匹敵すると言われるスウェーデンの絵本作家。その33冊にも及ぶベスコフの絵本は、広く世界中の子どもたちに喜ばれ、今も愛されている。ストックホルム生まれ。少女時代から絵が好きで芸術学校に学び、卒業後母校の小学校の画の先生になった。1897年、牧師のナタナエル・ベスコフと結婚、教師をやめて絵本や児童書の挿絵の仕事を始めた。本書『ペレのあたらしいふく』は絵本作家として最も油ののった1910年代に作られたもの。1952年、子どもの本に対するスウェーデンの最高賞、ニルス・ボルゲンソン賞を受けた。1874〜1953。

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2005.06.08

『三びきのやぎのがらがらどん』マージャ・ブラウン/せた ていじ

|| 荒ぶる魂が求めている

昔、三匹の雄やぎがいました。名前はどれも「がらがらどん」。
三匹はある時、山の草場で太ろうと山へ上っていきました。すると、途中の谷川に渡された橋の下に、気味の悪い大きなトロルが住んでいたのです――。
三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話
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2005.06.07

『じめんのうえとじめんのした』アーマ E.ウェバー

|| 動物たちは、植物のおかげで生きているのです。

じめんのうえとじめんのした
地面の上には、いろいろな種類の動物が住んでいます。地面の下に住む動物もいます。けれども植物には、地面の上に出ているところと地面の下にもぐっているところとがあり、その形は植物の種類によってさまざまです。動物も植物も、太陽、空気、水、土、そしてほかのいろんな生き物たちとつながりを持ちながら、さまざまな場所でそれぞれの命を生きているのです。
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2005.03.31

『はなを くんくん』ルース・クラウス/マーク・サイモント

|| モノクロームの世界に鮮やかに咲いた春

はなをくんくん暗く寒い冬です。深い雪に閉ざされた山のなか、動物たちは静かな眠りについています。のねずみも、くまも、ちっちゃなかたつむりも、りすも、やまねずみいも――寒さをしのぐように、あるものは地面のなかで、あるものは木のうろで、息をひそめて眠っています。

おや? みんなが目を覚ましました。鼻をくんくんさせながら、一斉に駆け出します。そしてみんなが集まったところで見つけたものは――。
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2005.01.04

『ちいさなとりよ』M.W.ブラウン/R.シャーリップ

|| そのとりは こどもたちがみつけたとき しんでいました。

子どもたちは森の近くで一羽の鳥が草の上に横たわっているのを見つけました。鳥は、死んでいました。手のひらに乗せていると、鳥の体がだんだん固くなりました。動物は心臓が止まってしばらくすると、冷たくなってしまうのです。子どもたちは、飛べなくなった鳥をかわいそうだと思いました。でも、森の中にお墓を掘って埋めてやれる、そう思いつくと、うれしくなりました。

――初めて遭遇した小さな生き物の死に、子どもたちはなにを思うのか。きめ細やかに絵本が綴る。
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2004.12.20

『きんのたまごのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン/レナード・ワイスガード

|| わたしは、ここに います

きんのたまごのほんむかし、あるところに、ひとりぼっちの小さいオスのうさぎがいました。ある日、うさぎは卵を見つけました。中になにかいるようです。もしかしたら小さい男の子? それともほかのうさぎ? もしかしたらゾウ? それともネズミ?
うさぎは卵を振ってみました。卵の上に乗ったり、木の実をぶつけたりしてみました。けれども卵は割れません。やがてうさぎが眠くなってしまうと――、卵が音を立てて割れ始めたのです。
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2004.12.05

『チャンティクリアときつね』バーバラ・クーニー

手元に置きたくなるきらめきを持った
美しい絵本


むかしむかし、ある谷間の森近くに、一軒の小さな家がありました。そこにはお母さんと二人の女の子が住んでいました。お父さんが亡くなってからというもの、三人はもう何年も貧しくつつましい日々を過ごしてきました。
さて、この家には一羽のおんどりがいました。チャンティクリアという名がついていました。国じゅう探しても、このチャンティクリアほど素晴らしい鳴き声のにわとりは、まずいないでしょう。
ある日のこと、にわとりたちの庭に一匹のきつねが忍び込み、チャンティクリアに声をかけました。
「おねがいですよ。ひとつ歌ってみてくれませんか」
おだてに気を良くしたチャンティクリアが気持ち良さそうに歌いだした瞬間、きつねは彼を口にくわえて、さらっていってしまったのです――。
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2004.11.24

『ちいさなもみのき』マーガレット・W・ブラウン/バーバラ・クーニー

男の子と小さなもみの木が心を通わせる。
美しく静かなクリスマス絵本

ちいさなもみのき
森のはずれの、大きな緑の木々から少し離れたところに、小さなもみの木が一本立っていました。ある日、男の人が森のほうからシャベルをかついでやってきました。足が悪くて外に出ることのできない息子のために、クリスマスツリーを探しに来たのです。男の人に連れて行かれた小さなもみの木は男の子の部屋で美しいクリスマスツリーになり、皆と一緒にクリスマスのお祝いをしました。それはすばらしい経験でした。

冬が終わり春が来ると、 小さなもみの木は再び森に帰りました。けれども、雪が降り、野原が一面白く覆われる冬は、小さなもみの木が一年に一度だけ輝くことのできる季節となりました。2年目にもすばらしいクリスマスを過ごし、3年目の冬。小さなもみの木は、男の人が連れにきてくれる日を楽しみに待ちました。けれども男の人は、来なかったのです……。
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2004.11.07

『こねこのぴっち』ハンス・フィッシャー

ぼくは、なにものなんだろう――。
ぴっちは、いつも一人で
考えごとをしていたのです。

リゼットおばあさんの家にはお父さんねこのマリとお母さんねこのルリ、そして5匹の子猫たちがいます。そのなかで一番小さくて一番かわいい子猫のぴっちは、ほかの子猫のように遊びません。いつもかごのなかで一人考えごとをしているのです。ぴっちは一人で家から出て行きました。ほかの子猫たちがしているような遊びではなく、なにかもっとほかのことがしたかったのです。
庭でおんどりを見たぴっちは「ぼくも、りっぱなおんどりになりたいものだ」と彼の真似をし始めます。けれども彼がほかのおんどりと喧嘩をし始めたのを見て「こんなことなら、おんどりなんかになるのは、やめだ!」とぴっちは逃げ出しました。次にぴっちが出会ったのは大きくておとなしそうなヤギでした。「ぼくは、やぎになってみたいなあ!」。

自分は一体なにものなのか、自分の居場所はどこなのか――。小さな哲学者ぴっちの愛らしい物語。
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2004.11.02

『ぼくにげちゃうよ』マーガレット・W・ブラウン/クレメント・ハード

いかにも実際に交わしそうな
母子の対話がほほえましい

ある日、こうさぎは家を出て、どこかへ行ってみたくなりました。そこで、母さんうさぎに言いました。
「ぼく にげちゃうよ」
すると、母さんうさぎが言いました。
「おまえが にげたら、かあさんは おいかけますよ。だって、おまえは とってもかわいい わたしのぼうやだもの」

どうしたら母さんのもとから逃げられるか頭をひねり言葉を繰り返すこうさぎと、どんな言葉にも動じずに大きな愛でこうさぎをくるみ、こうさぎにいかにも納得のいく理由で追いかけると答え続ける母さんうさぎの対話があたたかい。60年以上にわたり世界で愛され続けている古典的絵本。
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2004.10.27

『へんなどうつぶ』ワンダ・ガーグ

75年前に出版された超ロングセラー!
子どもを惹きつけてやまない黒白の不思議な絵本

山奥に住んでいる優しいボボじいさんは、鳥や動物たちが食べ物をもらいに来るのを毎日楽しみに待っていました。ところがある晴れた日、これっまで一度も見たことのない変な動物がやってきたのです。その動物は、頭の先からくるりと巻いたしっぽの先まできれいな青いとげとげがついていました。
「あんたは,なんちゅう どうぶつだい?」
ボボじいさんが聞くと、変な動物は答えました。
「ぼか どうぶつじゃない」「ぼか どうつぶ!」
そのどうつぶは、人形が好物だと言うのです。変などうつぶがあちこちで可愛いちいちゃい子どもたちの人形を食べ歩いているさまを思うと、ボボじいさんのほっぺたを涙が流れ落ちました。ボボじいさんは、なんとかどうつぶに人形を食べることを忘れさせる方法はないものかと考えました。そして――。

1929年にアメリカで出版された黒白の絵本。
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2004.10.23

『ピーターの とおい みち』バーバラ・クーニー/リー・キングマン

このことは、ピーターと
この本を読んだあなたしか知らない秘密なのです。

ピーターのとおいみちピーターの家は森の奥。たくさんの動物と暮らしていましたが、一緒に遊べる男の子も女の子もいないのでした。ピーターは、卵の殻のなかのひなのよう。淋しかったのです。
「いいこと、ピーター。五つになったらね、村の学校に行くことになるの。そうしたら毎日一緒に遊べる友達ができるわよ」
お母さんの言葉を聞いて5歳になるのを心待ちにしていたピーターは、誕生日を迎えた次の日、お友だちをくださいという願いごとを自分でかなえるために、遠い道をひとりで学校に行くことにしたのでした。
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2004.10.15

『2ひきのわるいねずみのおはなし』ビアトリクス・ポター

いたずらねずみが人形の家で尽くした
悪事の限り?!

2ひきのわるいねずみのおはなし昔あるところに大変きれいな人形の家がありました。ある日、家の主人のルシンダとジェインという2人の人形が出かけた隙に、トム・サムとハンカ・マンカというねずみの夫婦が入り込みました。2匹は家の2階に上がり、食堂をのぞきこむと、きいきい声を上げて喜びました! とてもおいしそうなごちそうがテーブルの上に並んでいたのです! 早速それを食べようとした2匹でしたが、ハムはとてもかたくて切れないし、魚は皿にくっついて取れません。だってそれは、人形用のおままごとの道具だったのですから。怒った2匹は家をめちゃくちゃに荒らしはじめ……。

ねずみの様子も実にかわいく描かれている、ピーターラビットシリーズ第7作。
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2004.10.10

『きこえる きこえる』マーガレット・ワイズ・ブラウン/レナード・ワイズガード

1940年代にアメリカで大ヒットした、
画面からまるで本当に音が聞こえてくるような絵本。

きこえるきこえるある日、子犬のマフィンの目のなかにごみが入ってしまいました。お医者さんは大きな包帯をマフィンの目に巻きました。包帯を巻くと、目をつぶったときのように、真っ暗です。でも、マフィンには音が聞こえます。チックタック チックタック、シューシュシュー、リーン リリーン、グルルルル……。いったい なんの 音?
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2004.09.20

『モペットちゃんのおはなし』ビアトリクス・ポター

モペットちゃんのおはなしおや、ねずみの音がしたなと、子猫のモペットちゃんは思いました。ねずみは、モペットちゃんをからかっています。子猫なんか怖くはありません。そこでモペットちゃんはねずみをつかまえようと知恵をめぐらせ――。

猫好き悶絶必至の2冊め。ピーターラビットシリーズ第6作。
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2004.09.19

『はろるどとむらさきのくれよん』クロケット・ジョンソン

自分の世界を思いつくままに描けたら
こんなに楽しいおはなしになった

ある晩、ハロルドはふっと月夜の散歩がしたくなった。そこでハロルドはむらさきのクレヨンを取り出し、空には月を、地面には散歩する道を描きだした。みるみるそれは本物になって、いよいよ散歩の始まりだ。大きなむらさきのクレヨンも一緒に。

――小さな男の子ハロルドがむらさきのクレヨンで絵を描くと、それらは次々現実になっていく。子どもの豊かな想像力を描く、楽しいおはなし。
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2004.09.18

『こねこのトムのおはなし』ビアトリクス・ポター

猫好きさん、いらっしゃい。

こねこのトムのおはなしあるところに、3匹の子猫がいました。名前はミトン、トム、モペット。3匹はとてもやんちゃでしたが、ある日、お母さん猫のタビタ・トウィチットさんが家でお茶会を開くことにしたのでさあ大変。タビタ奥さんは子猫たちを洗い、美しいきゅうくつな服を着せると、お茶会の支度をする間子どもたちが邪魔をしないようにと外へ追い出しました。
「さあ、おまえたち、服を汚さないようにね!」
けれども、奥さんが子どもたちを外に出してやったのは、失敗でした。

――猫好きは悶絶必至。ピーター・ラビットシリーズ第4作。
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2004.09.17

『あまつぶぽとりすぷらっしゅ』アルビン・トゥレッセルト/レナード・ワイスガード

雨粒が小川になり、湖になり、大河になり、
そして海に流れ込む自然の進行が
リズミカルな文章と愛らしい絵で語られる

あまつぶぽとりすぷらっしゅぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
あめは ふる ふる あさ ひる ばん

一粒の雨が山あいの細い川を下っていく。川は次第に幅を増し、やがて雨粒は広大な海に繰り出していく――。雨粒がたどる壮大な旅を「ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ」というリズミカルな言葉を繰り返し用いながら淡々と描く美しい自然科学絵本。
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2004.09.16

『おっとあぶない』マンロー・リーフ

「まぬけ」だらけのこの本は、
子どもたちを笑い転げさせながら
安全意識を高めてくれる

あぶないことを しないのは、いくじなしだ と おもっている子は、なにもしらない子。
いつも けがばかりしている子。ああして けがしたり、こうして けがしたり、しかたのないときも あるけれど、たいてい じぶんが わるいから。ばかなことして けがした子。それが――まぬけ。この本は、まぬけだらけ。

子どもがやりがちな危険な行動をユーモラスに描きながら「まぬけ」と突き放し、安全への意識を高めてくれる一冊。
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2004.09.14

『フロプシーのこどもたち』ビアトリクス・ポター

動物たちの生には、死が常に隣り合わせにある。

フロプシーのこどもたちレタスを食べ過ぎると、「催眠薬」のように効くということです。6匹の子うさぎたちがある日お父さんと一緒に人間のマレクガーさんのごみ捨て場に行くと、とうがたって花の咲いてしまったレタスがたくさん捨ててありました。子うさぎたちは大喜び。おなかがはちきれそうになるまでそのレタスを詰め込んでいるうち、1匹また1匹とその場で眠りこんでしまいました。やがてそこにマクレガーさんがやってきて、子うさぎに気がつくと、6匹全部を袋の中に詰め込んでしまい――。
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2004.09.13

『ベンジャミン バニーのおはなし』ビアトリクス・ポター

父親とは、かくあるべし。
とびきりかっこいいピーターのおじさん登場、
その名もベンジャミン・バニー氏(息子と同じ)!

ベンジャミンバニーのおはなしピーターラビットは いとこのベンジャミン・バニーと一緒に、マクレガーさんの畑に置いてきた上着と靴を取り返しに行きます。折しもマクレガーさん夫妻は、よそいきの服を着て出かけたところ。2匹は畑の野菜をゆうゆうとつまみ、ピーターのお母さんへのおみやげに玉ねぎを包みます。マクレガーさんたちは夕方まで帰ってこないから安心だと思っていた2匹はしかし、猫に閉じ込められてしまい――。
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2004.09.12

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター

かわいいだけじゃない!

ピーターラビットのおはなしあるところに、4匹の小さなうさぎがいました。名前はフロプシーにモプシーにカトンテールにピーター。お母さんが買い物に出かけたある日のこと、いたずらっ子のピーターは一人、「行ってはいけない」と言われていたお百姓のマクレガーさんの畑に忍び込みます。あちこちの野菜をかじって歩いているうちに、マクレガーさんに見つかってしまうピーター。マクレガーさんにつかまったら食べられてしまいます。どうなるピーター?!
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2004.09.01

『ぼうぼうあたま』ハインリッヒ・ホフマン

160年間も世界中で読み継がれてきたトラウマ絵本の代表格
これを知らぬはあまりに勿体ない

Struwwelpeter: In English Translation両親の留守中に火遊びをして炎が服に燃え移り、灰になってしまう少女パウリちゃんのお話「かわいそうな ひ の おいた」。大嫌いなスープを飲むのを拒否し続けて日に日に痩せ細り、ついには死んでしまう少年のおはなし「スープ ぎらい の カスパール」。お母さんの留守中に禁じられていた指なめをした途端、仕立て屋のおじさんが飛んできて、はさみで親指をちょきんと切り取られてしまったコンラちゃんのお話「ゆびなめ こぞう」――。あまりに直截に子どものいたずらや不躾をたしなめる衝撃的なお話の数々、全10話掲載。1844年にこの世に生まれてから実に160年間、世界中で読み継がれてきた超ロングセラー。トラウマ絵本の代表格。
※画像は英語版のものです。
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2004.04.01

『またもりへ』マリー・ホール・エッツ

その笑顔は、だれにもできない

またもりへ表紙わいわい がやがや いう声が聞こえてきました。
あまり騒がしいので、ぼくは森へ見に行きました。
すると動物たちがぼくを待っていて、みんなで得意なことの腕くらべを始めることになったのです。
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2004.03.26

『もりのなか』マリー・ホール・エッツ

森へ、さんぽに出かけました

もりのなかぼくは、紙の帽子をかぶり、新しいらっぱを持って、森へ散歩に出かけました。すると、動物たちが次々と、ぼくの散歩についてきて……、いつのまにやら大行列。ぼくと動物たちは、はんかちおとしやかくれんぼをして楽しく遊ぶのです。
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